（写真：AP）

ドイツの中道右派野党キリスト教民主同盟（ＣＤＵ）から続投への支持を獲得したことを受け、欧州議会の最大会派・欧州人民党（ＥＰＰ）が３月の総会で同氏を次期委員長候補に選ぶ可能性が高まりました。

フォンデアライエン氏はベルリンで記者会見し、「最も重要なのは民主主義、われわれが守る法の支配、われわれが共有する平和だ」と強調しました。ロシアのプーチン大統領や欧州の極右政党に対し「欧州の民主主義が彼らの行く手をふさいでいる」ことを明確にしたいと述べました。

初の女性欧州委員長に就任したフォンデアライエン氏は、新型コロナウイルス禍や英国のＥＵ正式離脱、ロシアのウクライナ侵攻への対応などを通じてＥＵのかじ取りを担ってきました。

続投が実現すれば、ロシアの脅威や極右勢力の台頭を背景に安全保障の強化が課題となります。アメリカでトランプ前大統領が返り咲く可能性もある。会見では「欧州の防衛力を拡大する必要がある」と述べました。